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悠久録(過去の悠久録はこちら)
あまり夢を見ないのであるが、若い時に見た夢は珍妙だった。あれはなんだったのだろう。高
い丘の上から飛び降りるのである。目の前に谷を隔てて見慣れた絶壁がある。あの崖には珍 しい植物(真柏・しんぱく)が自生している、と聞かされたせいだろうか▼飛び降りれば谷の底 に達し、あとは攀じ登るだけである。簡単と思うのであるが、何故か谷底に着かない。いつまで も空中を飛んでいる。下の方で友人たちが手を振っている。だが着地する気分にならない▼ど うしてこんな夢を見るのだろうと当時は不思議だったが、いつの間にか見なくなった。すっかり 成人した後に、長い東京勤務をした。阿佐ヶ谷に住み、けやき並木を見ながらの通勤だった。 田舎に戻ってからしばらくはその並木の風景を夢に見た。何故か新緑が綺麗だった▼同じ時 期に車が行方不明になる夢も見た。駐車したはずの場所に車が無い。一生懸命に探す。夢の 中であちこち歩き回り、やっと見つけてほっとする。無事に走り出してやれやれと、目が覚め る。あるいは見つけることができないまま目覚める。そのような夢も最近は全く見ない▼幼い時 に暮らした家を夢に見るケースも多いと聞く。だが記憶は脳裏に鮮明であるが、忙しく過ごして いるせいだろうか。そのような夢も見ない。「ヒトの記憶の中には快適な島があり、その島では 過去と未来が交差する」という。それが夢なのか。「1富士2鷹3茄子(なすび)」という。次の初 夢は分かりやすいのが良い▼「夢殿の夢の扉を初日敲つ」(中村草田男)。(とけいそう)
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