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悠久録(過去の悠久録はこちら)
長岡新聞・悠久録No.1139:前橋汀子さん(1943〜)

前橋汀子さん(1943〜)はバイオリンにあこがれ、ロシア語を独学で習得。17歳でレニングラ
ード音楽院に留学した。以後バイオリン一筋である。2004年に日本芸術院賞受賞。07年エク
ソンモービル音楽賞受賞。11年6月紫綬褒章受章。17年4月旭日小綬章を受章するなど、高
い評価を受ける▼こうした逸材が居る一方で、子息を医者にしたいと願った文部科学省局長
が贈収賄に走った。局内でトップの父親は自分の力を過信した。医科大学は1人の入学で助
成金が手に入ると、受験生を持つ父親の心情に付けこんだ▼局長とコンサルティング社の役
員が逮捕され、医科大学の理事長と学長が辞任した。社会的な立場を持つ者がこうしたことに
一度陥れば、世間の耳目を集め、後戻りが効かない。関係者はいずれも教養があり、教育も
十分に受けてきた。それにもかかわらず、こうした不祥事が続く▼人生にはいくつもの関門が
ある。多くの人はそれらを乗り越えていく。だが乗り越え続けて、ある程度満足する位置に立っ
たとき、実は最大の危機がくる。それは自分の「力」を持ってすれば、との驕りである▼同じ時
期にオウム真理教の教祖ら7人への死刑が執行になった。これで一区切りついたとの声と、真
相が分からぬままと戸惑う声がある。だが犯罪の事実は揺るがない。ここにも、教祖の力をも
ってすれば全て思い通りになる、との驕りがあったのでないか▼冒頭の前橋さんは「確かなも
のは、自分で誠実に時間をかけて創りあげていかねば得られない」と語っている。(とけいそう)


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