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悠久録(過去の悠久録はこちら)
長岡新聞悠久録No.1123:ハサミ

(5月10日分)
何気なく手に取った小冊子に長岡の方の寄稿が載っていた。市内に5つの美容室を構えるAさ
んは「美しいヘアスタイルを生み出すハサミは、美容師の七つ道具の中で、最も重要なアイテ
ムといえる」と述べていた▼既に社長職をご長男に譲っているが、今も多方面で活躍し、市内
の介護施設などへのボランティア活動も欠かさない。経営者団体の法人局参事をつとめ、同
団体の長岡支部では支部長もつとめた。なかなかの論客にようであるが、それ以上に思いや
りの深い経営者と見受ける▼寄稿文で目を引くのは商売道具のハサミである。ナルトシザー社
製という。同社は1963年創業でハサミ一筋。Aさんは30年前に同社製品を購入し、今も愛用
する。そのハサミは髪の毛専門のプロ仕様で、1本が15万円したと書いている。美容師ともな
れば1本では済まないであろう。だから、相当な投資をしたことになる▼「自分にはすぎたもの
と思っていましたが、いいものを持つことで、ものに負けないように技術の向上に励むようにな
り、大切に扱う気持ちが強くなっていきました」と書く。一芸に秀でた人は、それなりの投資を怠
らないのであろう。それにしても1本15万円である。30年間、ハサミを手にして励んだAさんの
意気込みが伝わってくる▼小冊子は、倫理研究所発行の『倫理ネットワーク』132号(2018
年5月号)。同研究所は創立73年。早朝講話や活力朝礼で話題を呼ぶ。人にも組織にも共通
する確かなものは、時間をかけて誠実に創り上げることのようだ。(とけいそう)


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