長岡新聞:トップ
社主のプロフイール 
購読の申込みメールでOK。 1か月1851円です。
在宅のライター募集:詳しくは星野まで。(0258−32−1933) (naganews@crest.ocn.ne.jp)
新刊案内『長岡築城物語』、『いい湯めぐり温泉紀行』:『浦上義昭対談集』詳しくはこちら
川柳、俳句、短歌に投稿しませんか:詳しくはこちら
社外記者を募集中:詳しくはこちら

衆院選新潟5区 
米山氏が初当選・泉田氏は比例復活

 第49回衆院選は22日投票が行われ、新潟5区(長岡、川口、山古志地域含む)では前新潟
県知事で無所属新人の米山隆一氏(54)が、元知事で自民党前職の泉田裕彦氏(59)を約1万
8000票差で退け初当選を果たした。前長岡市長で無所属新人の森民夫氏(72)は及ばなか
った。泉田氏は比例で復活当選を果たした。
 県内の6小選挙区では16人が立候補し、1、4、6の3区で立憲民主党が、2、3両区で自民
党が、5区で無所属がそれぞれ勝利した。解散前は自民党と立憲民主党が3議席ずつ分け合
っていた。5区の米山氏は事実上の野党統一候補であり、県内小選挙区では野党勢力が勝ち
越した。ただ自民党は、落選した4氏全員が比例で復活当選し勢力は拡大した。2、3両区で
の野党議員の復活当選はならなかった。
 県全体の投票率は、接戦となった区が複数あったこともあり前回を0・6ポイント上回る63・
16%となった。市内では、当日有権者数(在外人を含まない)が22万4279人で、このうち計14
万1864人が投票した。投票率は、前回衆院選から1・17ポイント増の63・22%。越路、三島、
小国、和島、与板、寺泊の6地域の2区分が同1・06ポイント減の63・37%、栃尾、中之島の両
地域の4区分が1・02ポイント減の66・39%、5区分が2・06ポイント増の62・71%となった。

米山氏が国政初当選

 新潟5区は、実績と知名度が高い首長経験者3人が立候補する乱戦となり全国的に注目さ
れていた。保守系で2氏が立候補し票が分散したこともあり、立憲民主・共産・社民各党から後
押しを受け事実上の野党統一候補となった米山氏が全般的に優勢に選挙戦を進めた。
 投票の締め切りの午後8時直後に米山氏当選確実の報が流れ、支援者らが集まるハイブ長
岡では歓声が上がった。会場で結果を見守っていた米山氏は、二人三脚で選挙区を回った妻
で作家の室井佑月さんや支援者らとともにばんざいをし、「みなさん大変ありがとう。本当に感
謝の言葉しかない」と喜びの声を上げた。
 選対本部長を務めた社民党県連副代表の長部登県議は、「これからが本当の戦い。有権
者、支えてくれた人たちの声を胸に刻み、国会にその思いを届けてほしい。皆さんと一緒に、こ
れから共にがんばっていこう」と激励した。
 米山氏は国政に5度目の挑戦で初当選となった。2016年の知事選で当選したが、1年半後
の18年に女性問題で辞職した。この経緯から選挙戦では謝罪を繰り返したため、「私は自分
のやったことで心から謝れたが、周りで支えてくれた人たちは負担だったと思う。それなのにこ
こまでずっと支えてくれた人たちには心の底から感謝している」と述べた。
 選挙戦では、アベノミクスでの格差拡大の解消や新型コロナ対策などを訴え、「当選はうれし
いが、もっとうれしいのは訴えた政策や未来像のために働けること。道は遠く険しいが、よりよ
い世の中にしたと皆さんで祝杯をあげられるよう全力を尽くしていく」と力強く述べた。室井さん
は「米山が皆さんとした約束を果たすよう、しっかりと見張りたい」と話した。

泉田氏は比例で復活当選

 自民現職の泉田氏は、岸田内閣で国土交通大臣政務官に就任したこともあり、政権与党の
一員としての実行力を選挙戦ではアピールした。しかし、保守票の分裂や陣営の足並みの乱
れなどもあり、知事選・衆院選を通じて初の敗北を喫した。
 午後9時10分ごろに支援者らが集まる会場に姿を見せ、「力及ばずにこのような結果になり
申し訳ありませんでした。力不足ですみませんでした」と頭を下げた。そのまま比例の結果を待
たずに足早に会場を去った。新潟以外の北信越の小選挙区で自民党が圧勝したため、1日午
前0時30分すぎに復活当選が決まった。
 長岡市長を5期17年務めた森氏は、政党の支持を受けず草の根で現場に根差した政治を
訴えたが及ばなかった。
 また、2区では自民前職の細田健一氏(57)が、4区では立憲民主党現職の菊田真紀子氏
(52)が当選した。約240票差で敗れた4区の自民党新人の国定勇人氏(49)は比例で復活当
選した。ほかに比例北信越ブロックで、自民党前職の鷲尾英一郎氏が6選となった。

全国的には与党が大勝

 小選挙区289議席、比例代表176議席の計465議席を争った。結果は、自民が15議席減
も追加公認も含め単独で絶対安定多数となる261議席を獲得する大勝となった。連立を組む
公明党は32議席を獲得し、与党で293議席と3分の2に近くを確保した。
 野党は、日本維新の会は30議席増と約4倍の41議席とし、国民民主党も3議席増の11議席
をとなった。一方、共闘で臨んだ立憲民主は13議席減の96議席、共産党は2議席減の10議席
と振るわなかった。与野党を含めベテラン大物議員が苦戦する展開となった。
 県内では、小選挙区で野党が勝ち越したが、自民党は比例復活で全員が当選した。ただ、
自民が北陸3県で全勝、長野県で4勝1敗と大勝した結果であり、惜敗率がかんばしくない復
活当選もある。次回の衆院選で県内の小選挙区は6から5に減る、比例当選した鷲尾氏の処
遇も含め自民党内での候補者選定が混乱する可能性が高い。






トップへ
 
社外記者を募集中
在宅のまま、長岡市内のイベント等を取材するものです。
ご希望の方は星野まで
メール:naganews@crest.ocn.ne.jp
電話:0258−32−1933 


トップへ
トップへ
戻る
戻る



「中越大震災10・23追悼式典」が行われた
「中越大震災10・23追悼式典」が行われた