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 栃尾の2中学校で「義の元服式」
謙信の生き方に学ぼう

 栃尾地域の秋葉、刈谷田2中学校で、6回目の「義の元服式」が行われた。戦国の武将・上
杉謙信が14歳で元服して栃尾城に入ったことに因む行事だ。同じ年齢の栃尾地域の中学2年
生が一堂に集まり、謙信ゆかりの常安寺(谷内2)で座禅体験などを行ってきたが、新型コロナ
感染拡大防止のため、昨年に引き続き各学校での開催となった。

「義の精神」を戒めの言葉に

 9月24には秋葉中学校で郷土史研究家の石田哲彌さんが「義」の心について講話を行った。
28日には刈谷田中学校では、同校2階ホールに集合した2年生67人を前に、栃尾謙信公奉賛
会の稲田浩一さんが「元服とは一人前になることで、当時男は烏帽子をつけ、女は髪を刈り上
げた」と、持参の烏帽子を被って見せた。武士俣達也支所長は「『義』の心を学び、先が見えな
い時代を自分の力で前へ進んで欲しい」とあいさつした。
 郷土史研究家の嶋田進さんが、謙信の生涯を解説。林泉寺で『人を殺し傷つけることは一番
大きな罪だ』と学んできたのに、栃尾城に入り、殺し合いの命令を出す立場となった。悩んだ謙
信は、瑞麟寺(ずいりんじ)で「悪い行いや思いを削り取る」という修行をして「義」の精神を感得
し、生涯その精神にもとる戦をしなかった。
 嶋田さんは「故郷の栃尾の『義』の精神と第二の故郷の長岡の『米百俵』の精神を抱いて成
長すれば、必ず日本一の栃尾になっているでしょう」と力をこめた。
 そして生徒たちは、稲田会長と「義の精神を戒めの言葉とし 嘘を言わず 人を欺かず 弱
い者は助け 正しいことは勇気をもって正々堂々とやり抜くことを誓います」と唱和し、「エイエイ
オー」と勝ちどきを挙げた。 

「誓いのことば」のカードと額を贈呈

 この「誓いのことば」のカードと額が生徒代表に贈呈され、高野塁さんが「上杉謙信の『義』の
心について学びました。私たちは、謙信の縁の地であるこの栃尾で生まれ育ったことに感謝
し、勉強や部活に励むことを誓います」と感想を述べた。
 最後に北山智博校長が、生徒と一緒に謙信について学ぶことができたとし、「人生の節目は
いくつもあるが『義の元服式』は君たちだけが経験できることだ。長い人生の中で必ず、栃尾に
育ってよかった、自分の中に謙信の義の心がどこかに根付いていると実感できるはず」と語
り、エールを送った。

【瑞麟寺】
 謙信の父・為景が禅僧の隠居寺として建立した。大きな建物ではなかったが、高徳の禅僧の
寺として優遇されていた。突然武将という立場になり悩んだ14歳の謙信は、この寺で座禅の修
行をして、「北の守り神である毘沙門天になる」と悟り、「義」の心を感得した。
 上杉氏の会津移封で廃寺となったが、謙信を開祖とする常安寺に釣鐘が引き継がれた。
 宮沢地内の寺の跡地に「瑞麟寺遺蹟」の記念碑が建つ。長岡市街地から新榎峠を越えて国
道351号を車で走ると、国道290号と交わる信号の100b手前に「瑞麟寺跡」の表示があ
る。そこで左折してすぐ。




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