長岡新聞:トップ
社主のプロフイール 
購読の申込みメールでOK。 1か月1851円です。
新刊案内『長岡築城物語』、『いい湯めぐり温泉紀行』:詳しくはこちら
川柳、俳句、短歌に投稿しませんか:詳しくはこちら

愛縁奇縁:既往目次
No.148:2017年 日本の時代が始まる


○新年おめでとうございます。期待がこもる新年が始まりました。酉年は飛翔の年とも聞きま
す。新たな発展を見出す年でありたいものです。
昨年は地元のみならず、国や世界でもトップの交替が決まりました。
長岡では、磯田達伸新市長がうまれました。これに伴い副市長も変わりました。新潟県知事選
挙では米山隆一知事がうまれました。新たな年に、新たなトップが地元を牽引することになりま
す。
国政レベルでは自民党が一強となり、改憲に必要な3分の2の多数を確保しました。駆け付け
警護も始まりました。世界のなかに日本の地位はますます重要になりました。

○とはいえ課題は、減少していません。
一つには人口問題です。国も新潟県も、そしてわが長岡市も人口減が続いています。労働力
確保のために、企業が外へ出ていけば地域社会の活力はうまれません。人口の増加策は以
前にもまして重要になっています。
磯田市長は「人づくり」「仕事づくり」の重要性を指摘しています。両者は表裏の関係にありま
す。片方の実現だけでは十分でありません。それだけに新市長の方針には大きな期待が集ま
ります。「長岡で産み、育てたい」と思えるような「人づくり」の環境整備を進めなければなりませ
ん。
一方「ものづくり」の技術力は全国から高い評価を受けています。それはそのままは「仕事づく
り」に繋がり、将来の人口を養うはずです。だから磯田市長は地場産業や技術革新を応援し、
魅力的な「仕事づくり」につとめると意欲を燃やしています。
年度末までには新たなスマートICも開通します。新市長の指揮のもと楽しみな1年になりそうで
す。

○長岡商工会議所の丸山智会頭は、人口減の中で、「人材確保が難しく、事業承継の課題に
対応した後継者育成も急務」になっているとします。このため「越後長岡物語」を事業推進スロ
ーガンに掲げます。中小企業・小規模事業者の経営の安定化に繋げていくために、長岡地域
の魅力を全国に発信していくと意欲を滾らせています。地域産業のシンボル的な施設として、
「長岡産業ビジネス交流館(仮称)」も具体化しそうです。
産業界も新たな年にチャレンジ精神を燃え立たせています。
関正史長岡市議会議長も、人口問題を直視します。同時に長岡の火炎土器が大英博物館に
3年間も常設展示されることを喜びます。長岡の宝が世界に発信されることを好機に、長岡の
魅力を発信していくと話します。
こうした地道な努力が人口問題をはじめ、各種の課題に応えていくと期待が集まっています。

○米山隆一知事は、「政治の目的は、一人一人の幸福を可能な限り増やし、一人一人の不幸
を可能な限り減らしていくことである」と述べます。「命と暮らし」を幸福の源泉であるとし、これ
が守られる県政を実現したいといいます。知事の考えに共感が集まっています。
一方日本全体に目を転じれば、デフレ脱却を目指した日本銀行の政策は隘路に入った様子で
す。金融緩和政策も難しさを露呈しています。マイナス金利などいつまで続けるつもりなのでし
ょうか。お金がリターンを生まない世界では、景気は上昇しません。日銀も手の打ちようが無く
なりました。

○少子化・高齢化の問題は一層大きくなってきました。政府は労働力確保のために、女性の
活用、高齢者の活用を叫んでいます。そのために103万円の壁を取り払えないか。定年の延
長をしたらどうか、などが指摘されています。海外からの移民受け入れもいずれ俎上に登るで
しょう。
そうしたなかで、カジノ法案が通りました。他者の損失で胴元だけが利益を上げるのがカジノで
す。享楽的なジャンルで利益を追求しようとの法律がこうも簡単に日本で成立するとは驚きで
す。
もう少し地に足を付けた施策が必要でないのか。今年は、そのような政策を問う1年になりそう
です。

(編集部)
(黄色い風見鶏)

記者を募集しています(0258−32−1933:星野へ) 
購読の申込みも同番号へ

トップへ
戻る



No.147:TPPはプラスかマイナスか
No.147:TPPはプラスかマイナスか