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No.973:ユニークさが際立つ「お坊さん便」

ネット通販が全盛である。パソコンで注文すれば、品物が届き便利である。これからますます
増加していくことだろう▼そのなかでユニークさが際立つのは「お坊さん便」であろうか。葬儀関
連会社の某社(東京)が3年前にネット上で始めた。価格表があり、注文に応じて僧侶を法事
や法要に派遣する。手数料を除いた残りは、葬儀社や僧侶の収入になる▼当初は葬儀社へ
の仲介をメーンにしていたが、最近では直接僧侶を紹介する。戒名の価格表もある。お寺との
縁が薄くなった家庭には、大変便利である。永代供養料は、戒名の費用は、と心配の向きに
も、価格表があれば安心である▼だが全日本仏教会は、「なんでも商売にしてもうけるのは安
易な世俗主義だ。節度がなさ過ぎる」と怒っている。そしてネット会社(アマゾン)に削除を申し
込んだところ、ネットユーザーからクレームが殺到した。「対策を示さずにお叱りだけではオカ
シイ」との趣旨が多いという。もちろんアマゾンは受け付けない▼人口の減少は檀家の減少で
あり、お寺の経営を圧迫する。お寺が無くなったらどうする。永代供養の読経が聞こえなくなっ
たら、だれが困るのか。種々の費用をオープンにすることが、檀家との絆を強めるのであれ
ば、これに越したことはない▼某流通大手も価格表を手に葬祭事業に参入。僧侶の派遣を始
めた。境内に価格表を常時掲げる寺院も出てきた。9月はお彼岸の時期。お墓参りをし、いく
ばくかのお布施をお包みする▼さていくら包むか。価格表があればきっと分かりやすい。(とけ
いそう)
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