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No.974:秋分の日におはぎ

(9月22日掲載)
暑い暑いと思っていた夏が終わり、既に9月もなかばを過ぎた。何度かの台風が雨をもたら
し、一気に秋の気配である。稲刈りもまたたく間に終わった。あちこちで虫の声が賑やかであ
る。次第に秋は深くなっていく▼秋は色鮮やかな季節である。空は青く澄み渡り、紅葉が楽し
みである。紅葉のなか行楽も欠かせない。実りの秋、食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋、読
書の秋など、秋の楽しみは尽きない。豊作を祝っての秋祭りも郷愁を誘う。気温の低下で爽涼
感にうきうきする▼今日は「秋分の日」。秋のお彼岸である。この日は墓参りをする人が多い。
もともとは皇室の年中行事「秋季皇霊祭」が一般化したものという。仏教各派ではこの日「秋季
彼岸会」を行い、祖先の霊を慰める。墓参りに出かける人も多い。気温が下がっているからお
盆の時季よりも、出かけやすいのだろう▼お彼岸には、「おはぎ」をいただく。「秋の七草」のひ
とつハギの花に見立てた「おはぎ」は、秋のお彼岸の定番である。同じように「ぼたもち」もあ
る。こちらは春のお彼岸に登場する。春の名花ボタンは花の王様と言われる。それに因んでい
る▼「おはぎ」は、いかにも食欲の秋にふさわしい楽しみである。その「おはぎ」に「ススキ」を添
えて、満月を迎える風習もある。9月の満月は「中秋の名月」として古代から日本人に愛されて
きた。今年の名月は15日であった▼名月に、お彼岸に、そして――。雪国の秋は短すぎる。そ
れでもブドウ狩りにナシ狩りに、精を出して楽しみたいものである。(とけいそう)
 
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