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(5月12日分)
天候に恵まれた5月5日、大手通では「花まつり」が行われた。同祭りは今年で90回になる。市
内のお寺から各住職が参加。赤や紫の華やかな法衣に正装した僧侶の読経が、大手通に響 いてなかなか楽しかった▼長岡市仏教会会長の近藤龍弘師(安善寺住職)は金色に輝く見事 な帽子を着用、よく通る声でお釈迦様をたたえていた。とりわけ人目を引いたのは、お稚児さ んだろう。金の冠を被ったかわいい女の子たちが勢ぞろいして、花祭り行進曲を元気よく歌っ ていた。同まつりはお釈迦様の誕生(4月8日)を祝う降誕会(こうたんえ)の祭り。仏教の3大 祭りの一つである▼季節の花で飾った花御堂を造り、その中にお釈迦様の誕生時の姿を現す 小さな仏像(誕生仏)を置く。参拝者は甘茶を注いで祝うのである。この潅水を潅仏(かんぶ つ)という。古代のインドでは貴人が生まれるときには天から甘露(かんろ)が降るとされてい る。お釈迦様の時も甘露が降り注いだという。だから誕生仏には甘茶をかける▼さらにお釈迦 様が誕生される前には、白い象がお母様の体に入ったとの伝承がある。このため花祭りには 白い象が登場する。もちろん象もきらびやかな衣装をまとっている。象の白、僧侶の鮮やかな 法衣、お稚児様の艶やかさで大手通は華やいでいた▼お釈迦様は生まれてすぐに「天上天下 唯我独尊」と唱え、人はみな一人ひとり尊いのだと諭したという。だから人は互いに尊敬し助け 合い、仲よく平和に生きなければならないと花祭りは語っている。(とけいそう)
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