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(4月21日分)
41歳のマーリンズのイチロー外野手が、メッツ戦に代打で出場。右中間を深々と破る三塁打を
放った。今季初の長打である。フェンス手前まで届く大飛球で、イチローは俊足を飛ばして一 気に三塁まで到達した▼さらに本塁に突入。これが球場全体を沸かせた。捕手のタッチを避 けるために1度目はホームベースに触れることができなかったが、イチローは体をひねり直し、 もう1度ホームベースを触りに行った。捕手も負けずにもう1度タッチに行く。セーフかアウトか 微妙なプレーの判定はアウトだった▼だがマーリンズは「チャレンジ」(判定に異議がある場 合、ビデオ判定を要求できる制度)を要求。球場全部が注目するなか、セーフに覆る。再確認 には5分44秒かかったというから長い時間、フアンは息をとめて結果を待っていたことだろう。 その敏捷なプレーを米メディアは「忍者」と呼んでいる▼魅せるプレーを重ねるイチローの活力 は、どこから湧いてくるのだろう。ひとつには試合後にある。怪我をしないようにストレッチを欠 かさない。しかも時間をかける。だから他の選手に比べると、試合後のコメントが少ない。努力 への姿勢を崩さないのである。その言葉が良い。「世の中の常識を少しでも変えるっていうこと は、人間としての生き甲斐でもある」と▼さらに「しっかりと準備もしていないのに、目標を語る 資格はない」「ちいさいことを重ねることが、とんでもないところに行くただひとつの道」と語る▼ イチローの妙技は、このような信念から生まれている。(とけいそう)
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