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悠久録(過去の悠久録はこちら)
長岡新聞悠久録No.1130:神戸市の中学校3年生が自殺
(6月7日分)
安倍首相が「贈収賄ではない。そういう文脈において、まったく関わっていない」と国会の場で
語った。犯罪でなければ隠ぺいは構わないとの認識のようだが、こんなことが役所では通用す
るのだろうか。違和感は限りない▼神戸市の中学校3年生がいじめを苦にして自殺した。一昨
年の10月のことだった。学校は自殺の5日後に実情調査をし、同級生への事情聴取もした。こ
の時のメモの開示を遺族は翌年1月に請求したが無視された。そこで2月に再び開示請求をし
たところ、今度はメモの存在を否定してきた▼3月にいたって裁判所の証拠保全命令が出る。
それでもメモは存在しないとされた。さらに昨年8月、校長がメモの存在を市教育委員会に報
告したが、それでもなお関係者は口を拭った。「いまさら出すことはできない」「先生、腹くくって
ください」などと隠ぺいを指示したという▼だが自殺の5日後に事情調査を受けた同級生は多
数いるのだから、隠すのは無理な話だった。本年6月1日、この問題に関する「調査報告書」
が弁護士2名から提出される。もう逃げられない。教育委員会と学校は隠ぺいをみとめ、陳謝
した。まるでどこかの役所の真似のような話である▼悪事は千里を走る。重なる国の不祥事は
こうして教育の現場までも蝕んでいる。人生にはいくつかの関門があって、明らかな犯罪以外
は正しい判断をすることは難しいものだ。それでも今まで培ってきた常識が、正しい判断をもた
らしてくれる▼役人の世界も、常識を踏まえたものであって欲しいと思う。(とけいそう)


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