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(5月17日分)
自分の半生を纏め語ることは、言外に後継者への心構えを説くことになる。次世代への素晴ら
しいプレゼントである。江口だんご(長岡市宮本東方町)会長の江口賢司さん(83)はそれを、 歌謡曲『だんご屋一代』に託した。曲の発表会では江口さんの友人知人が集まり、名門だんご 店を育て上げた人生に聞き入っていた▼歌詞は「餅のねばりに がまんを知った/餡の深さ に 心が練れた」で始まり、「まるいだんごに辛抱の串を/さして仕上る 甘辛人生」と人生の 喜怒哀楽を伝える。2番には「笹の葉っぱに人情こめて/くるんで仕上る 越後の心」とある。 江口さんにとってだんごは「越後の心」であり、人生そのものなのだ▼最終章(3番)がまた良 い。「俺を信じて ただついて来た/女房の情けに また泣けた」と感謝の涙を流し、「だんごが 串で つながるように/夫婦の絆 いとしい家族」と結ぶ。そのフレーズに後継者である現社長 を含めた家族への思いが籠る。江口さんの会社は1902年創業。祖父が長生橋の真ん中の 中州で茶屋を営んでいた。だんご造りは、連綿と続く江口さん一家の家業であり、だんごの一 つひとつが人生である▼作詞は、江口会長の小学校時代の同級生で作詞家ながおか信さん。 畠山徳雄さんが曲をつけた。畠山さんはギタリストとして50年以上にわたって活躍しており、新 潟県を代表する音楽家の一人である。江口さんはこの曲をベースに、さらに様々な資料を網 羅して自分の半世紀を纏めたいと考えている▼江口さんは良き友を持った。(とけいそう)
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