長岡新聞:トップ
社主のプロフイール 
購読の申込みメールでOK。 1か月1851円です。
在宅のライターを募集しています(0258−32−1933:希望の方は星野へ) 
新刊案内『長岡築城物語』、『いい湯めぐり温泉紀行』:詳しくはこちら
川柳、俳句、短歌に投稿しませんか:詳しくはこちら


悠久録(過去の悠久録はこちら)
長岡新聞悠久録No.1118:田中角栄元首相生誕100年

いつの間にか桜が終わった。悠久山では14、15日にシャトルバスを運行して、花見行事を盛り
上げた。だが天気は芳しくなかったようだ。弊紙では「桜まつり特集」として、市内の花の名所
をフルカラーで紹介した(4月7日号)。桜まつりに敬意を払ったのであるが、花吹雪も早かった
▼もう少し花の時季が長くあって欲しいとはいえ、その潔さがソメイヨシノの魅力でもある。春の
陽気と共に一気に花開いて、名残を遺さずに散り急ぐ。花びらの重なりで水面が覆い尽くされ
る「花筏」(はないかだ)や、路面を覆い尽くす花の絨毯に春の名残を示していく▼「散る桜 残
る桜も 散る桜」なる歌がある。良寛辞世の句としてかなり流布されている。糸魚川市の相馬御
風記念館には「良寛臨終に関する重要文献」として紙片が保存されており、これに同歌が書い
てあるという。高潔な人柄で、一切の物欲とは縁遠い良寛は、桜の花にこと寄せて人の世の無
常を説いたのであろうか。過去、現在、未来と生々流転を語ってやまない歌である。桜は短い
時間の中で、人のはかなさを垣間見せる▼今年5月4日は故田中角栄元首相(1918〜199
3)の生誕100年に当たる。「今太閤」「コンピューターつきブルドーザー」等の異名を持つ元首
相は当時、満開の桜のように輝いていた。ロッキード事件で政権を去ったが、今も畏敬する人
は少なくない。石原慎太郎氏の小説『天才』はベストセラーになり、角栄ブームをおこした▼政
界混乱のおり「ブルドーザー」への思いは多いようだ。(とけいそう)


フリーのライターを募集しています(0258−32−1933:希望の方は星野へ) 。
今のお仕事の合間にできる仕事です。詳しくはココ
購読の申込みも同番号へ
トップへ
戻る