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悠久録(過去の悠久録はこちら)
No.1080:紅葉の越後「山粧う」
11月2日掲載

11月になった。越路地域のもみじ園(長岡市朝日)では19日までライトアップを行い、紅葉を愛
でている。同園は明治時代の大地主・高橋家の別荘。樹齢150年から200年ほどのカエデが
園内を彩っている▼面積はおよそ4000u(約1200坪)。京都から移植したイロハカエデが
多いという。ホームページを拝見したら「日中はもちろんすばらしいが、ライトアップされた夜の
景色もまた幻想的」とあった。高台から見る風景も良い▼信濃川西側の大手大橋に向かう道
は、ケヤキなどの並木が紅葉する。道路は片側2車線で中心部に向かう道筋は、休日以外は
快適である。長岡大橋をわたるコースなら、造形大学や県立美術館の紅葉を見ることができ
る。良く手入れされており、快適な散策コースに恵まれた一角である▼落葉樹の紅葉は同じ樹
種で同じ場所に生育しながら、色合いが微妙に異なる。土壌の酸性度や日照の具合があるの
だろうか。そのコントランスが山の化粧にも見える。「山粧う」(やまよそう)の言葉には「秋」の
文字はないが、山々が艶やかに粧う様子を指し、その華やかさを讃美する。秋の盛りである▼
「花野」にも「秋」の文字はないが、秋の風景を指す。風が澄み渡り少し冷たい。そのなかに、
花々が咲いて華やかさがある半面、淋しさも漂う。その風情を「花野」は簡潔に表し、俳句では
秋の季語になる。「野」がつくだけで春が秋になるのだから、日本語はまことに面白い▼越後
路は秋色に染まってきた。11月は残りの陽光を楽しむ時季である。(とけいそう)


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