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悠久録(過去の悠久録はこちら)
No.1057:聞いていない
(7月27日分)

組織人の心がまえに「ホウレンソウ」がある。「報告(ホウ)・連絡(レン)・相談(ソウ)」の略であ
る。サラリーマンの要諦として、誰にでもわかりやすく説いた格言と言えよう▼組織に入れば上
司からたびたび指導を受ける。きちんとできるようになれば、サラリーマンとして一人前であ
る。部下を持ち一つの組織を預かるようになると、それに加えて「根回し」が必要になってくる。
職位が上がれば上がるほど、しかるべき関係者への「根回し」は欠かせない▼万に一つ「聞い
ていない」となれば、これは最悪である。「ノー」の意味合いが強く、ご機嫌が悪い証左でもあ
る。上司あるいは関連する部署からこの言葉が出ると一大事である。どのように挽回すべき
か、了解を得るか、パニックになる。「聞いていない」と「聞いているよ」との差異は天地ほども
ある。下手をすれば重要案件も反故になりかねない。とはいえ、理詰めで話した旨の「証拠」を
並べ立てるわけにもいかない▼公式の会議で「〇〇について(案)」として付議されても、(案)
は関係者の間では了解事項になっていることが多い。だから話題の加計学園についても、関
係者間ではコンセンサスができていたはずである。最重要の政策・構造改革特区の中心的な
具体策について、会議の日まで知らないのでは国政は回らないだろう▼だが知っていたかどう
かには証拠がない。論戦を挑んでも騒がしさだけが際立つ。内閣支持率には冷静な国民の目
が現れているが、穴に潜った貉(ムジナ)を追いだすのは大変だ。(とけいそう)



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