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No.1044:梅雨を黴雨と書いた時期

(6月6日分)

6月に入った。もうすぐ梅雨が始まる。じめじめした雨が多い季節である。今年の梅雨はいつ
から始まるのか。いつも気にかかる▼気象庁は毎年、地域別に全国の入梅予想(梅雨の時期
に関する気象情報)を出している。新潟県は富山県、石川県、福井県とともに北陸地方とさ
れ、梅雨入りは12日頃になるようである。関東圏よりも一週間ほど遅い▼昔の梅雨は農作業
に欠かせないシグナルだった。梅雨入りに合わせて田植えなどを行った。だが、昨今は関係が
薄いように見える。意外に早い時期に田植えが終わる。灌漑設備が行き届いたことから、梅雨
に合わせて田植えをする必要は無いのだろう。水は十分にあって水争いも無くなった。ありが
たい時代である▼それでも梅雨は日本人のDNAに沁みついている。梅雨入りとのニュースに
接すると、妙に納得してしまうから不思議である。だが中国から伝わったとされる二十四節季
(立春・立夏・立秋・立冬など)には梅雨は入っていない。日本と大陸では気候の在り方が違う
のだろうか▼このままでは農耕に不都合である。そこで「雑節」が登場し、日本人の習慣に合
わせた。土用、八十八夜、入梅、半夏生、二百十日などである。雨が多くなると入梅とし、田植
えにはピッタリとしたのだからわかりやすい▼この時期は梅雨冷といって少し冷える。体調を崩
しやすい。湿り気が多く、カビの成長が早い。梅雨を黴雨と書いた時期もある。食べ物には気
を付けなければならない▼梅雨明けは7月21日頃という。梅雨が終われば夏である。(とけい
そう)



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