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No.997:良寛会の全国大会

(11月19日分)
北越銀行の頭取をした近藤敬四郎氏は良寛を深く敬愛した。有志を募って1978年、良寛会
を組織。「全国良寛会」の初代会長を務めた。近藤氏の幅広い活躍で良寛会は全国に広がっ
た▼現在の「全国良寛会」(会長=長谷川義明元新潟市長)は新潟市に本部を置き、今も変
わらぬ活躍をしている。長岡はじめ出雲崎、和島、寺泊など県内には良寛の会や研究会があ
り、東京、岡山、静岡など全国に広がっている▼良寛(1758〜1831)は、江戸時代後期の
曹洞宗の僧侶。ひとえに清貧に甘んじ、モノに拘泥することは、なかったと伝わる。そうした生
き方が多くの共感を呼んだのであろう。一人の僧侶のための全国組織は珍しい存在である▼
今日、出雲崎の生家跡には、安田靫彦画伯設計の「良寛堂」が建っている。建設には、地元
の実業家佐藤耐雪氏の奔走があった。多くの有志が浄財を提供した。敷地正面には、「良寛
和尚誕生之地」の記念碑が建つ。揮毫は永平寺管長日置黙仙禅師である。様々な苦難は、
『良寛堂建立の記録 佐藤耐雪の「用留」を読む』(著者=反町タカ子氏)に詳しい▼来年は全
国良寛会設立40年である。「長岡良寛の会」(会長=春日浩三西楽寺前住職)が中心になって
全国大会を開催するという。事務局では1000人規模の参加者を集めたいと、今から張り切っ
ている。時期は来年6月3日。会場はシティホールアオーレ長岡である▼ふるさとには、稀有な
人材が綺羅星のようである。(とけいそう)

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