![]()
購読の申込みメールでOK。 1か月1851円です。
新刊案内『長岡築城物語』、『いい湯めぐり温泉紀行』:詳しくはこちら
川柳、俳句、短歌に投稿しませんか:詳しくはこちら
悠久録(過去の悠久録はこちら)
(
(10月27日分)
神谷明日香さんは小学校6年生。5年生のとき工夫した空き缶選別機で特許を取得した。大
人顔負けの快挙である▼神谷さんの特許はアルミ缶とスチール缶の自動選別機である。何れ の缶にも、それぞれ種類名が書いてあるので間違えることはない。選別は容易である。だがこ れが大量になると、意外に手間がかかる。一個一個、目で文字を読むのは、合理的でない▼ 神谷さんの祖父はスーパーマーケットを経営している。自動販売機もある。当然空き缶は大量 に出てくる。その整理に祖父が大汗をかいているのを見てきた。そして夏休みの宿題に自動 的に選別するゴミ箱を工夫したのである▼お客さんが飲み終わった缶をゴミ箱に放り込む。す るとゴミ箱はアルミ缶とスチール缶を選別して、それぞれ所定の所に収める。磁石の作用を応 用した工夫であるが、磁石だけではうまくいかない。ペラペラした板を付けることで、実に楽しそ うに2種類の缶は区分できる。特許は、このぺらぺらした板の工夫が、他に類例が無いとして いる▼神谷さんの特許は米国のTED社(本社=ニューヨーク)が着目、同社の招待で発明の 経緯を講演した。同社は卓越したアイディアに着目し、毎年大規模な世界的講演会を主催す る。さらに講演の様子をインターネットで世界中に伝える。講演には、クリントン元大統領など、 著名人が登場する▼神谷さんの工夫は拍手で迎えられ、その柔軟な思考に世界が驚いた。 神谷さんは「ともかくやってみること。それが一番大切」といっている。若い気概に脱帽である。 (とけいそう)
ライターを募集しています(0258−32−1933:希望の方は星野へ)
購読の申込みも同番号へ
![]() |