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(10月8日分)
味覚の秋は、何もかもうまい。涼しさが食欲を高めるのだろう。なかでもコシヒカリはうまい。う
まさが評価されて、全国に著名になった。コシヒカリの売り上げを集計したら、全生産量を越え ていたという笑えない話もある。それほど人気が高い▼作付面積も耕作地の約7割を占めダ ントツに広い。だがこれだけ集中すると心配な面も出る。作付けから収穫まで概ね同じ時期に なる。人手も集中し、無理が生じかねない。台風など気象による被害を一律に受けることにな れば大変だ。昔からの早生、中生、晩生をバランス良く育てるやり方が良い。中生品種のコシ ヒカリだけに偏ることはリスクを高める▼そのようなことを考えたのであろうか。市内長倉町に 所在する新潟県農業総合研究所から、平成12年こしいぶきが生まれた。コシヒカリよりも収穫 が早い早生品種であるからリスクを分散できる。しかもコシヒカリ同様、うまい。新潟県の奨励 品種になり、今では作付面積が2割に近く、コシヒカリに次ぐ▼だが、これで終わらないのが越 後人の粘りである。さらに晩生の新品種新之助を創出した。コシヒカリの遺伝子を25%受け継 ぎながらも、おいしさが違うという。開発には最初に、500 種類を交配し、20万株の品種候補 を育成した。そして「米の輝き」を基準に選定を繰り返したという。こうして収穫期別の早生、中 生、晩生が揃った▼新之助は今年試験販売をする。通年提供店を3ヶ店に絞った限定販売で ある。販売戦略にも余念がない。新潟の米はさらにうまくなる。(とけいそう)
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