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某中央紙の広告が目をひいた。腕時計が大きく載っている。内部の機械構造が透明の文字盤
から透けて見える。写真の脇に1111万1111円と金額がある。1がずらりとならんでいるのも 目をひく▼広告文には、世界にたった1個の時計とある。メーカーはこの時計をチャリティオー クションにかけた。落札金額の全額を熊本地震で崩壊した熊本城の復旧支援金として寄贈す るという。なかなかユニークな取り組みである。落札金額がいろいろ取沙汰されたが、その金 額は1のゾロ目だった▼提供したメーカーは2001年創業のリシャールミル梶Bまだまだ若い 企業である。だがその創り出す時計は高級品である。オーナーのリシャールは「私の時計にコ ストは関係ない」と語る。そのような時計を愛好する人がこの世の中には限りない▼熊本城復 興のため、日本財団は90億円を寄付するという。天守閣をはじめ、国の重要文化財に指定さ れている「東十八間櫓」などと石垣の復興は、20年かかるかもしれないという。その復興に90 億円の資金が出る。国の予算が欠かせないとしても、民間の力もあなどれない▼自動車のホ ンダが人気のスポーツカー新型NSXを発売する。価格はナント2370万円。どなたが購入す るのかと興味が湧くが、世の中には豊かな人がいるようだ。そこに販売のターゲットを絞る。だ が、そのような豊かさが世の中を牽引していると喜ぶべきか、富の偏在として憤るべきなのか ▼9月が始まる。暑さが和らいでいくなか、いよいよ政治の季節になった。(とけいそう)
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