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悠久録(過去の悠久録はこちら)
No.802:ネコ族とイヌ族

(9月30日分)

岩合光昭(いわごうみつあき)氏は動物写真家。とりわけ猫が好きである。世界中の猫を求め
て旅をする。国内でも全国で猫をカメラに収めた▼氏の猫はいずれも可愛い。つぶらな瞳に出
あうと、猫はまさに愛猫になる。だが少し素っ気ない。べたべたしない。その愛情表現が自立
自尊の心をくすぐってたまらない。それが猫の魅力であるとして猫愛好家は相好を崩す▼犬の
仕草は一味違う。可愛い仕草はかなり過剰である。飼い主の姿をみるときの尾の振り方は尋
常ではない。ピョンピョンと飛び跳ねて、抱っこをせがむ。すぐにひっくり返って、お腹を丸出し
にする。無防備な姿になりながら、それでも尾を振り続ける。愛情表現はかなりオーバーであ
るが、その過剰さが愛犬家にはたまらない。過剰な愛情表現に犬派はいたく満足し、我が愛犬
への思いを募らせる▼そのようなペットの存在は、人の生活に潤いをもたらすもの。貴重な存
在である。だが時として異変が起きる。地震などの災害時に、飼い切れなくなり放置されたペッ
トは哀れである。やむを得ない事情があったとして飼育を放棄するケースもある。可愛いペット
はどうなるのか▼千葉県袖ケ浦市のテーマパーク「東京ドイツ村」(同市永吉)のドッグランに、
高齢のシーズー犬(雄)が放置されていた。体長約35センチ、体重3・6`だった。後日届いた
手紙には「引っ越して飼えなくなった」とする謝罪と持病の薬が同封されていた▼いろいろある
にしても最後まで飼うことができれば、ペットも飼い主も幸せである。(とけいそう)

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