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長岡新聞・悠久録(5月21日)No.1604 樹木

5月に入り木々の新緑が目に眩しい。樹木の命は長い。「香林寺のしだれ桜」(雲出町)は樹齢
400年。「荒巻のしだれ桜」(荒巻)は300年。金峯神社(西蔵王2)の「大欅」は700年という。
蓮花寺の大杉はもっとスゴイ。樹齢は約1300年を超えるとされ、県下有数の巨木である。
1970年に県天然記念物に指定された▼「平和の森公園」(本町3)にはアオギリが2本生育して
いる。公園建設時に広島市から苗を譲り受けて植樹したものだ。2本の親は昭和20年8月6日、
人類初の原爆を受け、幹の半分(爆心側)が焼けてしまった。枯れるしかないと思われたのであ
るが、新たな芽吹きがあり、悲惨な戦争を今に伝えている▼その子どもである2本のアオギリは
、同公園のコンセプト「空襲の記憶をとどめ、平和のメッセージを発信する」を体現し続けて、平
和のメッセージを語りかけている。原爆に被災したアオギリ2世を植えた先人は卓見であった
▼樹木の寿命は長い。子の無事な成長を願って庭に植えた1本の桜や梅の木も、やがて大木に
なり見事な花を咲かす。アオギリも大木に成長する。花を咲かせ種を飛ばす。悠久の時間の流
れの中で、長岡の町を眺めながら、これからも平和への思いを語り続けることだろう▼樹木は無
言ではあるが、何かを体現している。その思いに静かに耳を傾けたい。(とけいそう)

 








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