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地域の話題
米山知事:新年初の記者会見
県民のために全力を尽くすと明言

新年早々フル稼働

米山隆一知事は就任後最初の正月を迎え、フル稼働である。
4日には県庁で記者会見に臨み、「県民のために全力を尽くす」と明言。県民の安心安全のた
めに尽力することを示した。長岡市との関連でも「長岡市の永遠の課題は、新潟市に対抗し産
業をどう振興していくかだと考えている」と長年、5区で政治活動を展開して感じた課題をあげ
ていた。
さらに5日には来庁した東京電力数土文夫会長と広瀬直己社長と公開で面談。柏崎刈羽原発
の再稼働について「現状では再稼働は認められない」と明快に伝えた。同時に課題となってい
る放射性物質を含む浄水場の汚泥処理に関しても進展を見せた。
懸案の人口減少問題については、「県全体の暮らしやすさ、働きやすさを高め、時間をかけて
やっていく必要がある」と腰を据えた対応を示す。
米山知事は穏やかな言葉の中で精力的にかつ明快に方向を示した。

県民の幸福を増やし不幸を減らしたい

 県知事として初めての正月を迎えた米山隆一知事は4日、県庁で開かれた新年の記者会見
で年頭所感として、「県の抱える課題を1つひとつ解いていくことで、県民の皆さまの幸福を増
やし不幸を減らしていきたい。酉年ということで例えるならば、離陸しながら滑空できるような年
としたい。県民のために全力を尽くしていきたい」と意気込みを語った。
 米山知事は昨年10月の新人4人による知事選を制し、新潟県政史上初となる非与党系の知
事となった。就任から2カ月あまりで鳥インフルエンザや糸魚川大火といった災害への対応、
日本海横断航路のフェリー購入に伴うトラブルの和解などに取り組んできた。

長岡市の抱える課題に連携をとってやりたい

 会見では、当社から「長岡の抱える課題に対して新市長とどのように連携をとっていくのか」
との質問を提示。これに対し米山知事は、「長岡市の永遠の課題は、新潟市に対抗し産業を
どう振興していくかだと考えている。長岡だけでなく、どの市町村もそうだが中心市街地の活性
化というのが課題となっている」とし、「長岡の中心には3つの総合病院があるが、合併した市
町村では医療、介護は大きな問題となっている」と医療・介護を指摘。長岡市を中心とする衆
院新潟5区で長年、政治活動を展開して感じた課題をあげた。
 今後については「長岡市とも、うまく連携をとっていきたい。中心市街地活性化であれば、新
潟市は政令市であるので県の関与が難しい面があるが、長岡市とは連携してできることは多く
ある。医療関係についても、長岡市だけではないが、市町村の現況を聞きながら対策をしてい
きたい」と語った。

新潟県の抱える課題に1つずつ取り組む

 今年度の県経済の見通しについては、「プラスを目指しているが、横ばいというのが正直なと
ころ。総合すると、いい所と悪い所が混在している状態であり、どちらにいくのか分からない」と
し、「公共事業に関しては、バランスをとりながらできる限りの予算確保をしていく。雇用を確保
するとともに、県民の安心安全のためにも公共事業はやっていく」と話した。
 柏崎刈羽原発の再稼働問題で課題となっている災害時の避難計画については、「現行法で
は避難計画は県ではなく、市町村で作ることになっている。広域避難となるため、現行法では
最初の段階で実効性にそごがある。基礎自治体と話し合いながら、県で対処できることをしな
がら作っていく必要があると考えている。同時に国にも、色々と求めていく必要もある」と主張し
た。
 このほか、人口減少問題に関して「対策の仕方は、例えば政令市である新潟市と離島の粟
島浦村では全く違ってくる。UIターンであれば、する側は複数の候補の中から選びたいもの。
市町村の情報を県が集め広報することで、新潟全体の人口増加へつなげたい」と説明し、「人
口減少問題は、何か一つやれば解決するというものではない。新潟県全体の暮らしやすさ、働
きやすさを高め、時間をかけてやっていく必要がある」と述べた。


 
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