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地域の話題
鳥インフル感染拡大で対策会議
市内動物園などでネット設置


 県内の関川村と上越市での鳥インフルエンザ発生をうけ長岡市は、磯田達伸長岡市長を本
部長とする「長岡市鳥インフルエンザ対策本部」を設置した。2日、アオーレ長岡で本部会議を
開いた。同会議で万一の際の動員体制確認や、県から要請のあった上越市への市職員の派
遣などについて、説明をうけて関係機関での情報共有を図った。

関川村・上越市で発生 鳥インフル確認で殺処分

 県北の岩船郡関川村の養鶏場で11月28日朝、約20羽の鶏が死んでいるのが発見され、午
後にも同じ鶏舎で20羽が死んだ。簡易検査で陽性の反応があったため、遺伝子検査を実施
し、29日午後にH5型の高病原性鳥インフルエンザに感染したことを確認した。
 県は、鳥インフルエンザへの感染が確認されると、ただちに米山隆一知事を本部長とする対
策本部を立ち上げた。29日未明から24時間体制で、養鶏場が飼育している約31万羽の殺処
分を始めた。殺処分して埋設する作業は、災害派遣要請をうけた自衛隊の協力もうけ2日に
終え、消毒も含めた全ての作業は5日に完了した。
また、30日には上越市の養鶏場で約100羽の鶏が死んでいるのが見つかり、鳥インフルエン
ザであることを検査で確認。約23万羽の殺処分を始めた。殺処分は4日までに終わり、全ての
処理作業は6日に終える予定。
このほかにも青森市で2万羽以上の食用アヒルが殺処分になった。韓国でも鳥インフルエンザ
が確認されるなど感染が拡大しており、警戒が強められている。

市内では養鶏10万羽のほか動物園などに鳥類も

 長岡市では、市内の3社で計約10万羽の鶏が飼育されているほか、悠久山公園内の小動物
園の鳥類や寺泊水族館のペンギン、市トキ分散飼育センター(寺泊夏戸)などへの影響が懸
念されている。
 対策本部会議には、本部長の磯田市長をはじめ、危機管理監や各部局長、各支所長らが
参加。市の対応と今後の対策などについて話し合った。磯田市長は「関川村で鳥インフルエン
ザの発生が確認されて以来、国や県、関係機関、自衛隊などが協力して対応に当たってい
る。一刻も早い解決を望むが、長岡で発生する可能性もゼロではない。市民の不安解消は市
の務めである。いざという時のために、準備をおこたらずにいてほしい」と話した。
鳥インフルエンザへの対応は県が中心となって行うが、市でも殺処分の拠点や消毒ポイントの
構築などの必要がある。このため緊急時の体制が会議で確認した。

職員派遣も

関川村と上越市と県の南北で、ほぼ同時に対応が必要となったこともあり、長岡市には県から
の職員派遣の要請があった。このため、市では市職員の保健師2人を、4日に上越市へ派遣
するとした。
 市トキ分散飼育センターは、2日から臨時休館となる。併設する「トキと自然の学習館」も含
め、関係者以外の立ち入りが制限される。悠久山小動物園や寺泊水族館では休館はしない
が、飼育する鳥類への感染を防ぐため、ネットを張るなどの対策をしている。小動物園で展示
されている天然記念物の日本鶏は、屋内展示へ変更になった。
 会議終了後、磯田市長は「鳥は空を飛んで自由にやってくるので、いつ何が起きてもいいよ
うに対応していく。実態がないのに風評被害が出るのが恐く、市民へはきちんと情報を伝えて
いきたい」と述べた。


 
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