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長岡市長選挙(その5) 明日投票、現職と新人の一騎打ち
両候補とも最後の訴え


少子化対策・合併地域振興など争点
 長岡市長選はいよいよ明日が投開票日になった。同選挙は、新人で元市議の藤井盛光氏
(37)と、現職で5選を目指す森民夫氏(66)=自民、民主、公明、社民推薦=の無所属2人の
対決。8年ぶりの一騎打ちとなった選挙戦に、両候補とも公約を訴え市内各地を回っていた。
 今回の市長選は森市政4期16年の評価のほか、地域振興や経済活性化、教育環境整備な
どが、選挙の争点になっている。両候補は急速に進む少子化による過疎化対策について独自
の政策をアピール。さらに合併10年を迎え市政が一段落したことから合併地域の振興策を今
後の市政の課題とし、それぞれ有権者に訴えていた。

現職・森民夫氏 5選を目指す

 現職の森氏は、自民、民主、公明、社民の各党支部などから推薦を受ける。さらに地元国会
議員や県議、市議らによる「応援する議員の会」による支援や経済団体を始めとする市内の
各団体からの支持も受け、「オール長岡」の態勢を整えた。
 告示日となった1日、市内のホテルで開かれた出陣式には、国会議員や県議、市議だけでな
く県内市町村の首長ら約400人が応援に駆け付けた。その後のアオーレ長岡前の第一声で
は「今は未来の長岡を創るための分かれの時。市民一人一人の声を真剣に受け止め、当選
させていただければ、全力を尽くして街づくりに取り組むことを約束する」と集まった市民らに呼
び掛けた。
 少子化による人口減を最重要課題と位置付け、長岡の現在の人口28万人が、このまま何も
しなければ30年後には推定で21万人になると現状を説明。「今、団結して手を携えなければ30
年後に子供や孫たちが泣くことになる。あの時、市長だけでなく市民全員がよくやってくれたと
言われるような町づくりを進める」と述べる。人口減対策には、子育てや教育環境の整備、企
業誘致をあげた。
キャッチフレーズに「合併10年、次の10年、さらに一歩前へ」を掲げ、「合併11市町村が、それ
ぞれの持ち味をだし団結していけるようにする」と話す。
選挙戦では、合併地域をくまなく回り「団結」を訴えていた。

新人・藤井盛光氏 草の根で活動する

 対する新人の藤井氏は、特定の政党や団体からの推薦を受けず、「草の根」での活動を続
ける。藤井氏が市外の出身で同級生などがいないうえに、立候補の決意が半年前と遅かった
こともあって、支持拡大には苦戦している。藤井氏の知人である若い世代が「応援隊」を結成。
地域のイベントや集会への飛び込みでの参加を行って、支援の輪拡大につとめてきた。
 出陣式では、副住職をつとめる興国寺(長岡市千手2)で仏前での勝利祈願の後、門前に集
まった支援者らの前で第一声を発している。「8年ぶりの選挙戦で、これからの4年間をどのよ
うにするのかが問われている。愛する長岡のため、誰よりも一生懸命に取り組んでいく」と力強
く語った。
 藤井氏も少子化対策を重視しており、「この10年で毎年500人もの若者が市外へ流出してい
る。この状況は放って置いて解決するようなものではない」と指摘。「若者の流出を食い止める
には働く場所を作るしかない。長岡のものづくり産業、農林漁業、市内の大学が持つ科学力や
デザイン力など長岡の魅力を新しい視点で組み合わせてチャレンジすれば、若者が残って働
ける街になる」と主張する。
 藤井氏は半年前の市議選で合併地域を回り、その疲弊を実感した。これを立候補の理由と
しており、「地域の中心である支所に、裁量と予算を振り分ける必要がある。それぞれの地域
で、いろいろな問題があるが、それを解決し持ち味を引き出すことで市全体の活力を引き出
す」と力強く呼び掛けてきた。

投票率の低下も懸念

 ただ、市民の選挙戦への関心の低さも指摘されている。前回は過去最低の44・04%だった。
今回はこれを下回るのではないかという声もある。市選挙管理委員会では「1票を無駄にせ
ず、多くの人に投票してほしい」と呼び掛ける。
 期日前投票は7日まで、アオーレ長岡と各地域の支所、さいわいプラザ、リバーサイド千秋
の13カ所で可能。10月31日現在の選挙人名簿登録者数は、男11万131人、女11万7338人
の計22万7469人。




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長岡市長選挙(その4) 現職の森氏と藤井氏の一騎打ちA
長岡市長選挙(その4) 現職の森氏と藤井氏の一騎打ちA