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No.921:アベノミクスは「アホノミクス」で「馬糞経済」

ブリュッセル(ベルギー)の爆弾テロで数十人が死亡した。痛ましい限りである。テロのたびに
日本の安心・安全をありがたいと思う▼とはいえ株価が低迷し、政権は危機感いっぱいであ
る。大手企業を優遇すれば中小企業や個人など下々にも効果が波及するとして、法人税減税
や賃金アップなど、テコ入れに躍起である▼だが、政府の優遇策が下々へ好影響を与えるた
めには、経済循環では仕掛けが必要である。潤った分が大手企業の内部留保にとどまるので
は何にもならない。資金循環の流れに乗る仕掛けはどこにあるのか。信用創造が生じなけれ
ば、思惑は期待外れに終る▼某経済学者は、馬だけが肥え太る政策であって、下々に恩恵が
回る仕掛けが見えない。馬がポタポタとひねり落とした馬糞を狙ってスズメが集まるだけであ
る。馬は大手企業である。スズメは下々である。大手以外をスズメ視していると批判し、アベノ
ミクスは「アホノミクス」で「馬糞経済」だと痛烈である▼昨今の経済構造は複雑である。どこを
押せば好転するのか、糸口は単純ではない。アベノミクスは保育所の不足問題など、肝心な
人口減を軽視しているようだ▼政府は5月の伊勢志摩サミットで、議長国として内需拡大を主
導したいようだ。国内での対応策として、消費税率10%への引き上げ延期、若年低所得者へ
の商品券配布検討。そうすれば、財政面から年金減額が起きるかもしれない。民意を窺うた
めのアドバルーンが上がる▼だが成長志向を脇に置いたとしても、安心・安全に勝るものはな
い。(とけいそう)

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