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No.910:読経の通信販売

読経の通信販売がある。インターネットで読経を注文する。時間と場所を決めれば、僧侶がや
って来て読経する。法事などはつつがない。戒名を付けるなど葬儀一般も可能である。詳細な
料金表がネット上に公開されており、分かりやすい▼通常は葬儀社が仲介するケースが多い
のであろうが、家族だけの法要に、せめてお経だけでもあげたいとなれば、都会では便利であ
る。背景にはいろいろの要因がある。一つには檀家制度が希薄になっている。核家族化も影
響している。人間生活に不可欠なお寺様の世界も、少しずつ変わっていく▼通信販売の広がり
は大きい。大きなビジネスになった。2015年3月までの1年間の売上高は、6兆1500億円だ
った。前年に比べて4・9%増加した(公益?日本通信販売協会・JADMAの発表)。1年間に2
900億円増加している。この増収は16年連続という。今年3月までの数値はこれからである
が、増加していることは確かだろう▼県内でも食品などの価格リストをインターネット上でユー
ザーに届け、注文品を届けるサービスが普及している。野菜、魚介類、肉類等の食材はもちろ
んである。さらにお菓子、調味料など食品スーパーの店頭にある品全部が対象である。この手
法ならば、店側は日々の価格変動に対応でき、消費者は毎日の買い物負担が軽減できる▼
昔は御用聞きの制度があった。消費者は庭先で品定めをして購入した。だが産業の高度化安
定化は、品質の均一化をもたらしている。まだまだ通信販売は普及しそうである。(とけいそう)


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