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No.903:ペンスタイルのふりかけ

ペン型容器に入れた「ふりかけ」(商品名=「ゆかりペンスタイル」)が売れている。ネット上でフ
イーバーし、半日で1ヶ月分が売れた。おかげで生産が間に合わず、品切れが続いている▼
容器がペン型である点がユニークである。首の部分をまわすと「ふりかけ」が出てくる。ペン型
のため胸ポケットに差していても違和感がない。出先での食事にも、勤務先のデスクでもカッコ
良い。机上に放置しても、とがめられることはない。これがヒットに繋がった▼発売元は広島市
に本拠を置く三島食品鰍ナある。同社は「瀬戸風味」のブランドで全国に「ふりかけ」を販売す
る。赤シソを原料にしたふりかけ『ゆかり』は、同社の定番商品である。風味抜群の品質実現
のために、最高の原材料を求めて、赤シソを細胞レベルから培養した。とうとう新品種『豊香』
を創りだす。さらにペン型容器を導入し、新しい需要を呼び起こして冒頭に述べたヒットに繋が
った▼創業は昭和24年。れっきとした中小企業である。創業者の息子で2代目の現社長は、
「当初は自転車で小売店をまわって注文をいただき、魚粉と塩と砂糖を煮た商品を売る、とい
った牧歌的な事業」だったと、回想する。だが今では米国や中国など海外にも進出。当初の資
本金100万円は、1億円を超える企業に育った▼同社は創意工夫を積み重ね、食への潜在
意識まで変えた。 "塩少々""砂糖小さじ半分"などの表現を許さない。全てを数値化し、美味し
さの安定に気を配る。「ふりかけ」は今では「FURIKAKE」であると意気軒昂である。(とけいそ
う)


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