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悠久録(過去の悠久録はこちら)
No.868:立秋
(8月8日分)

「急ぐ雲急がぬ雲に秋立てり」(細見綾子)▼連日、真夏日が続く。それでも今日は立秋。いよ
いよ秋の気配が伝わる季節になる。立秋は夏から秋への分岐点であって、夏至と秋分の中間
である。暦の上ではこの日が暑さの頂点である。これからはしだいに涼しくなっていく▼季節は
確実に移ろい、時間は過ぎていく。天高く立ち上がっていた入道雲もしだいに姿を消す。そして
筋雲や鱗雲などが現れてくる。急がしそうな風情で消えていく入道雲。急がぬ風情でたなびく筋
雲。立秋と共に雲もいつの間にか姿・形を変えている▼とはいえ、温暖化もあるのだろう。今日
から秋ですといっても季節感とのズレはあまりにも大きい。今年は本当に秋があるのかと、心
配になるほど真夏日が続く。この暑さはいつまで続くのだろうか。とても気になる。おかげで熱
中症で救急搬送される人が後を絶たない▼真夏日は最高気温が30度以上の日のことを指
す。これが35度以上になると猛暑日である。夏の暑さを表現するために猛暑、酷暑、炎暑、灼
熱などが使われる。日本語の語彙の豊かさに感じ入る前に、言葉だけでますます暑くなる▼立
秋を過ぎれば、秋の気配が訪れるにしても、すっかり秋らしくなるには、まだまだ時間がかか
る。だからしばらくの間は残暑である。便りも「暑中見舞い」から「残暑見舞い」に変わる▼明日
は甲子園球場で中越高校が戦う。炎天下での奮闘はエネルギーを大量に消費することだろ
う。ガンバレと残暑見舞いを出しておこう。(とけいそう)
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