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No.862:七夕に見る拉致被害者

(7月7日分)
「七夕や髪濡れにしままに人に逢う」(橋下多佳子)。今日は七夕である。古代の中国で生まれ
たという七夕の物語は、夏の夜空に広がる星たちの物語。壮大なロマンを感じさせ、今も夢を
かき立てる▼日本に伝わり、旧暦のお盆とも重なって年中行事化した。さらに願い事を短冊に
書き込み、笹に結ぶ。これを軒先に飾れば願いはかなうという。今では全国いたるところで、七
夕の笹が立つ▼平塚市(神奈川県)の「湘南ひらつか七夕まつり」や東北三大祭りにもなって
いる仙台市(宮城県)の「仙台七夕まつり」など、全国に著名な七夕祭りは、実に多い。今年の
飾りには「なでしこジャパン」も登場するという。夏の風物詩に心が躍る▼長岡では夏といえば
花火である。大手通には金澤翔子さんの書が目立つ。それでも駅前などでは七夕飾りがにぎ
やかになり、交通安全の願いや、介護施設での憩いにも登場する。短冊に願い事を書いて、
進学や就職のこと、家族の安寧を願う。こうすれば願いがかなうとの思いからである。集客に
も、ささやかな庶民の願いにも七夕の飾りは活躍する▼そもそもは古代中国の物語だった。こ
と座の星「織姫(おりひめ)」とわし座の星「彦星(ひこぼし)」の間には天の川がある。2つの星
は遠く離れているのであるが、年に1度七夕の時に逢瀬を楽しむことができる。天空の壮大な
ロマンは人の心を捉えて離さない▼だが、日本海を挟む拉致被害者は年に1度の再会の機会
もない。再調査は1年経過しても具体化しない。むなしく過ぎる歳月が惜しい。(とけいそう)

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