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悠久録(過去の悠久録はこちら)
No.823:『長岡築城物語』
(1月6日分)

弊社で連載し昨年書籍化した『長岡築城物語』は、壮大なスケールで長岡のまちづくりを語っ
ている。売れ行きは好調で昨年は第2刷を発刊した。NHKの大河ドラマに!との待望論も出
てきた▼著者である稲川明雄さんは長岡史の第一人者。『ふるさと長岡のあゆみ』編集委員
の一人でもあった。同書は長岡の歴史を簡潔に分かりやすくまとめた好著で1986年に長岡
市が発刊した。巻頭には「火焔土器」のカラー写真が載っている▼同土器は1936年、関原在
住の近藤篤三郎氏が発見。その斬新なデザインが世人を驚かせた。その後信濃川沿岸部か
ら集中して出土し、そのいくつかは国宝の指定を受けている。炎が燃えたつような造形からは
強い生命力が湧き立ち、長岡に住み着いた先人の熱気が伝わる▼発見場所は「馬高・三十
稲場遺跡」とされ、隣接して長岡市馬高縄文館(関原1)が建つ。同館には昨年、第65回全国
植樹祭のおり天皇皇后両陛下が訪れられ、長岡市のルーツである同土器に見入っていた▼
時代を下って1618年、江戸時代に長岡藩が成立する。初代藩主は牧野忠成(ただなり)公だ
った。この年を長岡開府とすれば、2018年は400年の節目になる。すぐ間近になった。長岡
市ではすでに「長岡開府400年記念事業検討懇談会」を開催、400年に向けて準備を始めて
いる。市民の関心が高まってきた▼縄文時代から幾多の星霜を経て今の長岡がある。100年
前の記念事業では令終会が悠久山公園を整備した。400年は何をするか。新たな一歩が始
まる。(社主)

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