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悠久録(過去の悠久録はこちら)
No.822:羊の文字はめでたい
(1月1日分)

新しい年のはじめにあたり、祝意を申し上げます。皆様にはご家族揃って和やかで、穏やかな
新年を迎えられたことと、心からお慶び申し上げます。年の初めは「あらたま」ともいいます。そ
れには年が改まることへの期待が込められています▼今年の干支はヒツジ。ヒツジは古くから
人間生活に欠かせない動物でした。大きなヒツジは「美」になり、口に入るものは「味」となりま
した。合わせて「美味」となればこのうえありません。精神の高みは「義」となって、人間生活の
明るさを表しています▼「祥」「翔」「羨」「善」など良い意味をもつ多くの言葉にヒツジが使われ
ています。また、「よう」の発音から、「洋」「様」「養」などにも使われます。前向きな言葉の多く
をヒツジがあらわしていることは、ヒツジ年に籠る期待を示します▼昨年は年も押し迫った12月
に総選挙がありました。日本の将来を見据えて、10を超える政党が交々政見を掲げて争いバ
ラ色の公約を示してくれました。財政赤字の削減、国防や領土問題、沖縄、TPP、消費税率の
再引き上げなどでした。なかでも少子高齢化への対応が重要でした。拉致問題も忘れてはなり
ません▼羊の肉を得ると見せかけて、実際には別ものを売ってごまかすことを「羊頭狗肉」(よ
うとうくにく)といいます。まさか公約はそのようなものではないはずです。「群羊を駆りて猛虎を
攻む」ともいいます。たとえ力が弱くても、集合すれば強い力を発揮できるのです▼新たな年は
新たな希望の年であって欲しいものです。(とけいそう)

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