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悠久録(過去の悠久録はこちら)
No.821:年の瀬が近い
(12月27日分)

年の瀬も押し迫った。気付くと外は早々と雪景色である。冬至(22日)も過ぎて、これからは少
しずつ昼間が長くなる。春に向かって季節は動いているのであるが、冬はこれからが本番であ
る。冬将軍にため息がでる▼目を転じれば庭の一隅で、南天が真っ赤な実を誇らしげに付け
ている。一面の白の中に赤い実はひときわ目立つ。南天は「難を転じて福となす」に通じるとい
う。だから目出度い植物とされ、正月の生け花等にも盛んに使われる。鬼門の位置に植え「難
転」を願う人も多い。小さな実であるが、赤い実は生命感に満ちあふれている▼冬をエンジョイ
する生き物は多い。旭川動物園(北海道)ではペンギンが喜々として行進する。12月20日から
始まったペンギンの行進は1日2回、午前11時と午後2時30分に、雪にめげずユーモラスに歩
く。列を組んでの散歩はペンギンの習性に基づくというが、雪原を歩む姿は何ともかわいらし
く、今年も人気はウナギ登りである▼かって同園は不振を極めていた。閉園までも取り沙汰さ
れた。だが動物たちの習性を思い切り発現させることを思いつき、大雪にも負けない動物たち
の姿を示す。そして、人気が沸騰した。今では大勢の入場者の歓声が満ちている。工夫が福
を招いた▼天皇陛下は誕生日のお言葉に「来る年が明るい年になるように」と述べられた。い
ろいろなことが重なった1年だったが、もうすぐ新年である。弊紙の年内発行も本号が最終に
なった。今年1年のご愛顧に深く感謝します。皆様良い年をお迎え下さい。(とけいそう)

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