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悠久録(過去の悠久録はこちら)
長岡新聞悠久録No.1109:累積赤字が4億3600万円
(3月8日分)

四国の阿波踊りは400年の歴史を有する伝統の盆踊りである。軽快なリズムにのった踊り
は、男踊りも女踊りも、見る者を魅了する。自然に体が動く。「踊る阿呆(あほう)に見る阿呆、
同じ阿呆なら踊らな損々…」の歌詞にのって、今では全国に普及した▼その阿波踊りの本場、
徳島市では重要な観光資源として重視。徳島市観光協会は阿波踊り事業会計を用意し、全国
へのPRや無料の桟敷席設置など、観光振興に努めてきた。だが何としたことか、その事業会
計は累積赤字が4億3600万円に上り、ほぼ同額が銀行借り入れになっているという(2月15
日徳島市公表)。底流には長年の「不適正な会計処理」があるようだ▼このまま赤字の垂れ流
しは出来ない。徳島市は2日、債権者として破産手続き開始を徳島地裁に申し立て、「市が責
任を持って(新たな)体制づくりをしていく」と解決への意欲を述べた。累積赤字については市
の予算で補てんする意向を示している。当然の措置であろう。だが郷土の誇りである大きなイ
ベントの主催者が破産とは、やはり驚きである▼高齢化と人口減少に直面して全国の市町村
では、交流人口の拡大に努めている。その手法の一つは観光の推進であるが、徳島の二の
舞があってはならないだろう。「同じ阿呆なら踊らな損々…」では済ませられない。阿波踊りの
ケースは「他山の石」である▼長岡では2017年「花火財団」を立ち上げ、最大のイベントの推
進体制を明確にした。こうした組織面改善の動きは、全国に広がりそうである。(とけいそう)


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