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No.1074:雪月花
(10月6日分)

酒の「サ」は神の接頭語という。神のサタ、神のサダメなどの用法がある。さらに「ケ」は朝餉
(あさげ=朝食)、夕餉(ゆうげ=夕食)のケである。つまりサケは神様の食事を指す▼お神酒
の「キ」は気であり精気のキである。「ツバキ(唾)」などの言葉がある。酒を神様に供し、そのお
下がりをお神酒として頂くことは神の精気を頂くことである。それは神に感謝し、無事に歳月を
過ごしていることへの報恩である。慶弔・喜怒哀楽にいつも酒は身近にある▼「雪月花」は四
季の魅力をあらわす。最初の「雪」には、いつも難儀する私達は異論をはさみたくもある。だが
白の世界は清浄で雪見酒の季節である。「月」は今の時期であろう。中秋の名月という。稲穂
を添えてススキを飾り、だんごを供えて収穫を感謝する。もちろん酒を忘れてはいけない▼
「花」は桜である。咲き誇る花に命の輝きを知る。中国では桃を指すと聞くが、日本人は満開
の桜に酔い、散りゆく潔さを愛でた。そして命が躍動する季節への喜びを込め花見酒を楽しん
だ。「雪月花」を至る所で語りながら良き酒を生み、神の気を享受してきた▼10月は過ごしやす
い季節である。スポーツに芸術に、思う存分活躍ができる。さらに食欲の秋である。食べて良
し、飲んで良し。紅葉の美しさを愛でて旅に出れば、温泉の風情が心を溶かす。そこには酒が
常にある▼来年は開府400年である。7日の「米百俵まつり」をスタートにプレ400年が始ま
る。「酒の陣」はとりわけ盛大になる。楽しみな日々が始まった。(とけいそう)


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