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ニセアカシアは20bを越す大木に育つ。初夏には良い香りの白い花を房状に付ける。藤の花
にそっくりであって、散るときは花吹雪になり地面を白く変える▼帰化植物である。渡来は187 3年。日本に持ち込まれてからすぐに150年たつ。名前の「ニセ」は「偽」のことではない。外国 での発音をそのまま表記した。ハリエンジュともいう▼丈夫で良く生育する。国が積極的に利 用をすすめ、街路樹や公園樹に植栽。土止めにも利用した。根をしっかり張るため海岸の砂 防には特に重宝した。あちこちで植栽した結果、日本の風景にすっかり溶け込んでいる▼石原 裕次郎が『赤いハンカチ』で歌った。西田佐知子の『アカシアの雨がやむとき』はレコード大賞 特別賞を得た。このときは60年安保騒動の直後で、時代の空気にあったのだろう。歌詞のけ だるげな雰囲気が一層、アカシアを広めたものだ▼それでも外来種は邪険にされる時代であ る。環境省が「生態系を侵す恐れがある」として、「生態系被害防止外来種」に指定。2020年 までに対策に乗り出すと張り切っている。このままでは札幌市(北海道)のアカシア並木まで消 えてしまうのだろうか。ハチミツの定番でもある。こちらはどうなるのだろうか▼特別天然記念 物タンチョウがやってくる鶴居村(北海道)では釧路湿原に600本を植栽。湿原の地盤強化と 美化を目指した。だが環境省からマッタがかかる。ついに全部を抜き取ったという▼自然保護 はむずかしい。それにしてもハチミツはどうなるのだろう。心配だ。(とけいそう)
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