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悠久録(過去の悠久録はこちら)
No.1030:AI(人工知能)
(4月6日掲載)

AI(人工知能)が力を得て、自動車の運転にも進出するようだ。各メーカーは開発にしのぎを削
る。機械に運転を任すなど恐ろしい感じもするが、アクセルとブレーキを踏み間違えるのが人
間である。安全を考えれば重要な流れであろう▼航空機では、離着陸以外ではコンピュータ任
せになっている。鉄道では東京の「ゆりかもめ」や神戸の「ポートライナー」など、随分前から自
動運転である。大勢の乗客がAIに命を託している▼先日は将棋の対戦(第2期電王戦)でコン
ピューターソフト「ポナンザ」が佐藤天彦名人(29)と対戦。危なげなく勝った。AIがタイトル保持
者を公の場で降したのは初めてのことである▼佐藤名人は三冠王の羽生善治らを降してポナ
ンザとの対戦権を獲得した俊英である。その名人をわずか72手目で破ったのだからAIの力は
素晴らしい。第2局は5月に行うという。今度は雪辱できるのか。多様な変化を予測しながらの
判断力をソフトは身に付けてきた▼とはいえ、こんな寓話が気にかかる。極めて頭脳明晰であ
るが、極端な怠け者がいた。働きたくないので自分の分身を創って働かせる。だれも気づかな
い。味をしめていろいろ創ったら多くなりすぎた。分身たちは勝手に動くので指示役の分身を創
った。だがある日、その指示役から命令を受ける。「すぐに起きて働け」と▼AIの能力はどんど
ん高くなってきた。定型的な仕事ではAIが優位である。多様な判断が必要なジャンルでも人間
の頭脳が負けてしまうのか。寓話の世界が気にかかる。(とけいそう)


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