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悠久録(過去の悠久録はこちら)
No.1025:来月は新年度
(3月16日分)

4月は年度替わり。あちこちで準備が進む。歓迎・送別の辞、施策・方針、さらには就任の挨
拶もある。それらに何を盛り込むか。4月は新たな工夫が始まる時期である▼一方で「バレン
タインデー」や「ホワイトデー」が話題になる。もともとは日本になかった習慣であるが、ニッパ
チ(2月、8月)は売れ行きが落ちる。対策にはどんな手が良いか。次々と考えだした。「恵方
巻」も同様である。太巻きを頬張っている様子を電波に流せば、売れ行きはこの上ない▼夏の
ウナギもニッパチ対策だった。土用丑の日にウナギを食すれば精がつく。夏バテ知らずで活躍
できるとのキャッチコピーは、江戸時代のものと聞く。おかげでウナギは日本人に広く普及し
た。いずれも何とか賑わいを創出したいとの工夫がもたらした▼一度流布してしまえば、なか
なかやめることができないのは、業種を問わず古今東西同じようだ。パソコンで一番使うであ
ろう「あ」あるいは「A」のキーは、左の端にある。左利きの人はともかく、圧倒的に多い右利き
には不便であろう。テキストには、左手の小指で打てとある。正気かとも思う▼手のスピードに
機械が劣る時代には、このような工夫もアリだったのだろう。だが機械も早くなった。今では端
に置く必要はないのだが、一度普及した構造を変えるのは容易ではない。最新の文明の機器
に、人間工学では最悪の配列が残っている▼旧態依然も少なくないが、それでも来月は新年
度。何か新機軸を打ち出そうと、工夫のためのアイディアが飛び交っている。(とけいそう)


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