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No.1009:「かるた日本一」
(1月17日分)

お正月になると、福笑いや羽子板さらにはかるた取りなどで遊ぶ。だが昨今このような遊びに
興味を示す子どもは少なくなった▼それでも小倉百人一首は、好まれているようだ。今では競
技化されて、一部では人気になっている。かるたの日本一を決める第61期クイーン位と第63期
名人位の決定戦が7日、大津市の近江神宮で行われた。出場選手はみな艶やかな服装であ
るが、その手並みは並々でない▼王朝の優雅さを現出するのであろうが、読み手の発声が終
わらないうちに札を取ってしまう。優美さとは少々異なる峻烈さである。それが「競技」の所以な
のだろう、ベテラン選手になると読み手の発声が次の単語によって、微妙に異なる点を聞き分
けるという。恐れ入るしかない▼百人一首に並んで「イロハかるた」も正月遊びの定番である。
こちらは難しい解説がいらない。ごく日常的な言葉であるが、それも時代と共に変わるのであ
ろうか。「犬も歩けば棒に当たる」「嘘から出たまこと」など、今では忘れられてしまった諺でない
かと心配になる▼「イロハ」は、50音順になじんだ者には異質な印象だろう。私達は「あいうえ
お、かきくけこ・・・」になじんでいるが、「イロハ」になるとその配列順は「いろはにほへとちりぬ
るを・・・」とアイウエオとは配列が違う。慣れてしまえば良いとはいえ、イロハ順で構築した索引
は容易には変更できない▼年金事務所では書類の配列順は今も「イロハ」順と聞いた。「イロ
ハ」になじんでいない若者は苦労しているのではないか。(とけいそう)
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