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No.1007:「曜変天目茶碗」

新春には良い夢を見たいもの。皆さまいかがでしたか。昨年暮れには、茶碗がテレビ番組「開
運!なんでも鑑定団」に登場。なんと2500万円の評価が出た▼写真を観るだけではごく普通
の茶碗に見えるが、なかなか由緒ある逸品だそうだ。品名を「曜変天目茶碗」と言う。焼成する
ときの何かの変化で大小の銀色に輝く光彩が表れる。12〜13世紀、中国の南宋時代のものと
いう▼煌めきが宇宙の星々の輝きに似るとか。その謎めいた輝きに、多くの茶人が魅せられ
た。同様の茶碗は日本に3個しか現存せずいずれも国宝である。本場の中国でも残っていな
い。多くの作陶家が再現を試みたが製法が分からず、いまだに成功していない▼その4個目
が出た。大工の棟梁だった依頼人の曽祖父が、戦国武将の子孫が暮らす屋敷を移築したとき
に古い物を買い受けた。その中に混じっていたらしい。幸運な話である。世の中にはこのよう
なお宝があるものと、ため息が出てくる▼同番組では秘蔵のお宝を、テレビカメラの前で鑑定
する。依頼人(所有者)が「100万円」などと自信たっぷりにつけた評価が、プロの評価では「1
000円」だったりして笑いを誘う。だが時には本物が出てくる。「〇〇に間違いありません」と鑑
定人が断言するとやはり安心する▼依頼人にも笑顔が広がる。なによりもその家族の笑顔が
良い。「おとうさんはまたニセモノを買ってきた」との疑惑が晴れる。この茶碗はナント幸運なこ
とか▼今年はどのようなお宝が出るのか。番組を見て楽しい夢を広げよう。(とけいそう)
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