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貞心尼の祥月命日に追悼詩吟

福島の閻魔堂で


良寛の愛弟子で数多くの歌を残した貞心尼は今年で没後155年、154回忌を迎えた
。
祥月命日にあたる2月11日に草庵(福島町)閻魔堂で貞心尼の祥月命日に追悼詩吟を
行った。真言宗豊山派真福寺の風間順聴副住職(70)が読経。集まった福島町貞心尼思
慕会(風間俊雄会長)の会員や長岡良寛の会(安達武男会長)の会員、詩吟神風流福吟
会(丸山神徠会長)の会員らは手を合わせ、追慕の念を深くした。



貞心尼の和歌を吟じる

丸山会長が詩吟コンダクターを演奏し、高野神花さん、浅田神憂さんと共に貞心尼の代表的な和歌を3首吟じた。そのうちの1首を紹介する。

朝げたく ほどは夜のまに ふきよする おちばや 風の なさけなるらむ

 1首を2回繰り返す。1回目は初詠で声高らかに吟じた。2回目は長詠で深い心情をド
ラマチックに歌いあげ、情感豊かに世界観を表現していた。
雪深く静まり返ったお堂の
中では、囲炉裏の火が赤々と燃え、心に染み入る追悼詩吟の披露に皆深く聞き入ってい
た。

貞心尼思慕会の活動が続く

今年は特に雪が多く、道路から閻魔堂まで1�bの雪に覆われている。雪を踏みしめて道
が作られていた。

福島町貞心尼思慕会の会員は現在12人。3人ずつのグループで、毎月交代で閻魔堂や
周辺の整備に当たる。草刈りや道の整備、大欅の枯れ枝や落ち葉集め、垣根の修理やト
イレ掃除など多岐にわたる。そして、毎月命日の11日には全会員が集まり、真福寺の風
間副住職による読経が行われている。

囲炉裏の炭にもこだわっている。安い炭はパチパチ跳ねて畳に穴をあけるため、高い炭
にしているという。「どうです。あったかいでしょう」と同思慕会会員の九里忠次さん
(81)は笑顔をみせた。確かに静かに火が燃えて、暖かさがじんわり全体的に届いてい
る。

貞心尼は福島町には14年しか住まわなかったので地元の人からの言い伝えは残ってい
ないというが、それだけ地域の中に溶け込んでいたのではないか、地元の人は交流をし
ていろいろ教えてもらっていたのだろうと推測できるという。

 風間会長は「市から1995年に、いい閻魔堂を再建してもらった。これを機にもっ
と貞心尼さんの魅力を理解して欲しいと思ってやってきています」と変らない情熱で活
動を続けてきている。

閻魔堂の敷地内には2022年に貞心尼のブロンズ像も設置され、歌碑と共に貞心尼との縁を偲
ぶ場所となっている。




                       
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