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シリーズ「組合探訪」

第3回

中越鋳物工業協同組合

その2

課題解決のため3事業に特化

長岡は明治中期に東山一帯で石油が湧出した。石油は明治期の産業界に貢献し、長岡
に工業の基盤を形成した。さらに北越鉄道などが開通し、三国街道、信濃川水運の交通
の便とあいまって、石油産業の中心地として長岡は活況を呈した。これに伴い、石油掘
削機械の製造や修理の需要が生まれ、機械加工や鋳物業などの基盤技術が発達した。
な
かでも、鋳物は複雑な形状を一体型で作り出すことで産業機械の主要部材を生産。当時
の石油産業を支えた。

石油が枯渇した現在でも、機械鋳物を生産する鋳造工業は、「中越鋳物」として、地域の技
術基盤を作った。労務、経営改善などを図って、地元にとどまらず関東圏をはじめ広くその名を
高め
、長岡の基幹産業であり続けている。

シリーズ「組合探訪」第3回は中越鋳物工業協同組合(鉄工町2・遠藤正浩理事長)をお届
けする。


 同組合は来年70周年を迎える。組合では、事業のスリム化と目的を明確にするため3
事業に特化し、様々な問題解決を目指す。

 3事業は「情報提供事業」「中国鋳造技能実習生受入事業」「産業廃棄物処理(鉱さ
い処理・リサイクル化)事業」の3つ。

 4大学1高専の学術集積を生かし、地域の発展に寄与するとしている。


�@中国鋳造技術実習生受入れ事業

中国鋳造技術実習生受入れは、平成22年度からコロナ禍前まで、国が施行した「技能
実習制度」を利用。実習生受入れを希望する組合員は中国の現地まで出向き、直に面
接して多くの実習生を受け入れてきた。

 当初は技能実習生受入事業委員会や技能実習生受入企業懇談会を立上げ、入国した実
習生の日常における教育や、日本語のレベルアップなどの教育に取り組んだ。最近は中
国との受入事業も継続中だが、数年前から長岡市とつながりの強いモンゴル国に軸足を
シフト。実際にも現在、モンゴル国の実習生が頑張っている。

入国管理局の監査が厳しくなっており、組合としても不適正な事業と受け取られること
がないように、受入れ企業を指導し。技能実習生の入国時に、1ヶ月程度の講習会を開
催して、鋳造技術の習得や日本語のレベルアップにも努めている。

 また適時、集合研修を行い、技能実習生が事件事故に巻き込まれないよう、そして宿泊
施設の近隣・住民とのトラブルがないよう、指導管理している。
今後も法律を遵守し、技
能実習生受入事業委員会や技能実習生受入企業懇談会を開催。連絡を密にして問題の解決や
事前防止に努めていくとしている。



�A産業廃棄物処理(鉱さい処理・リサイクル化)



「産業廃棄物委員会」が主体となり、産業廃棄物の発生量を減少させる工夫をする。廃
棄物の分別やリサイクルの工夫をしている他地域の事例も学び、組合員が共有する。そし
て意識の啓蒙をさらに図り、管理型最終処分場の確保や、その活動を行政へのアピールに
も努めてきた。

 型枠をつくる砂は、昔は信濃川などで採取していた。今はほとんどが輸入品である。使
用後は産業廃棄物とするため、かなりの経費が必要となる。

 遠藤理事長は「必要なくなった砂は処理場だけではなく、セメント工場にも引き取って
もらっている。廃棄する砂は年間約5000トン。従って、1年間に必要な廃棄の費用は
かなりの金額となる。また、廃棄物として出た鉄板関係は、市内外の機械メーカーから受
け入れたものと併せ、再度溶かしてリサイクル利用している」と話す。

資源化(リサイクル)することも研究し、実現を図っている。公害問題にも着目、環境に配慮した
取り組みに力を注いでいる。今まで汚れや塵はルーフファン((換気扇)で屋外に吐き出していた
。今は、集塵ダクトから塵を集め、水とフィルターでろ過し、きれいな空気として放出する。

(つづく)




                       
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